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ひるねこの居眠り

Hey!Say!JUMPと伊野尾慧…時々家族への愛を綴ります。

移植医療に心が震えた…コード・ブルー#6

臓器移植医療に心が震えた

  ドラマを観て心が震えるのは久しぶりだ。『コード・ブルー#6』…灰谷くん(成田凌)の成長も感動したけれど…今回は臓器移植医療に、なんともやるせない気持ちになり、涙が止まらなかった。このシーンの大ちゃんが、なんだかすごく綺麗で…観終わっても放心状態だったよ。観音さま…?

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ある日突然…

  脳死を判定された山口匠くんは17歳。頑張っていた部活での事故だって。事故に遭う前は普通の生活をして、部活を頑張ったり友だちと笑ったり高校生活を満喫していた。ウチの子は18歳と16歳。2人とも眩しいほどに、人生の春を謳歌しているよ。匠くんもそんな風に青春を楽しんでいたんだろうな。ある日突然、部活中の事故で脳が死んでしまった。

  本人もご両親も受け入れられないよね。でも現実だから、受け入れようが受け入れまいが、匠くんの生活は終わった。

 

臓器提供者

  ドナーカードを持っていたのか、匠くんの臓器は6人の人に移植されることになる。ご両親は臓器を提供することに同意をしたけれど、息子から離れられない。当たり前だよ。脳死ではあっても、まだ心臓は動いているんだから。このシーンでの名取先生(有岡大貴)の発言が心を揺さぶる。

名取『ずっと付きっ切りですよ。やっぱり受け入れられないんですかね。…でも良かったですね。臓器が無駄にならなくて…。一時期循環が悪かったし、傷んじゃう前に提供を決断してくれてホッとしましたよ』

  え?この子、サイコパスなの?17歳のつい数日前まで普通に高校へ行っていた男の子の臓器を、まるで品物のように見ている名取くんに寒気を覚えたよね。f:id:hirunekotan:20170823175413j:image

  唖然とする緋山先生(戸田恵梨香)『あたしは患者に感情移入しすぎるってよく怒られたけど…あんたは逆だね。あんたみたいな性格だったら、あたしも今頃問題を起こしたりせずにもっといいポジションにいれたかもな…』

  去っていく緋山先生を見る名取くんのこの表情…。哀しそう?f:id:hirunekotan:20170823175441j:image

 

 臓器摘出

 臓器摘出チームが黙祷を捧げて、摘出手術がはじまる。f:id:hirunekotan:20170823175451j:image

  まだ動いている心臓を取り出して…心臓が止まった。あぁ、そうだよね、脳死って心臓は動いているんだ。とても手際よく臓器が摘出されていく。立ち会っている緋山先生と名取くん。

名取『なんか…スゴイですね。臓器摘出するところとか、初めて見ました。緋山先生、ここなんかで見ているより、あっちの方に入りたいんじゃないんですか?』

  ちょっと興奮気味な名取くん。純粋に医学的な興味なんだろうな。f:id:hirunekotan:20170823175509j:image

緋山先生が黙って紙を見せる。

名取『なんですか?』

緋山『たった1枚…たった6行…。心臓、西日本循環器病院研究センター、10歳代女性…。肺…』

『たった6行』を読み上げていく緋山先生。そしてf:id:hirunekotan:20170823175632j:image

緋山『匠くんの身体は日本中に運ばれていく。この6行は…匠くんが17年間生きた証…。そしてこの1行1行に、これから生きる6人の未来が書かれている。だから私は手を抜かずにやりたいの…書類仕事を』

  たった1枚の紙だけれど、そこに匠くんの命の尊厳がある。匠くんの臓器で生きられる人がいる。そこを適当にしてしまったら、臓器移植医療はただの臓器の売り買いになってしまう。

  移植を受けて生きられる人や、命を助ける医療技術に目がいってしまいがちだけれど…たった17歳で人生を終えなければならなかった命をきちんと見届けなければならないということだ。

  このあと、名取先生はふいっと手術室を出ていくが…きっとこの時に、緋山先生に頼まれていた書類を仕上げたんだね。

 

遺体を綺麗にする 

『してあげられるのは、これくらいだからさ』と、遺体になった匠くんをシャンプーする緋山先生。

名取『山口匠くん、17歳。高校2年生…バレー部ではセッターを務めていた。明るい性格で友だちも多い。将来は教師になりたがってた…』

緋山『なに、どうしたの急に笑?』

名取『ご両親に聞いたんです…。俺なりに、彼のことを知ろうと思って。そうすれば少しは残された家族の痛みに寄り添えるかなって。』

緋山『ふーん、それで?』f:id:hirunekotan:20170823175743j:image

名取『全然寄り添えませんでした。結局、他人事でした。可哀想だなぁって思うけど、それ以上じゃない。俺にとっての彼は、4日前にたまたま診た患者のひとりで、その患者が今日は臓器提供者になった。それだけです。…俺は緋山先生が羨ましいです。患者や、その家族に寄り添えるのが羨ましい…』

  ここ、大ちゃんの演技が良かったなぁ。自分の理想に手が届かない哀しさが伝わった。熱くなれない自分、患者に親身になれない自分を責めている。大病院の院長だというお父さんは、もしかしたら緋山先生のようなタイプなのかもね。

 

見える光景

  で、緋山先生が過去の過ちを語り出す。7年前に脳死の男の子の母親(←吉田羊)が最後に息子を抱きしめたいというのを聞いて、署名を貰わずに延命装置を外して、医療過誤に問われた件だ。(←2ndシーズンね) 母親の胸に抱かれながら小さな男の子の心臓が止まるシーンは胸が痛くなる。でも…母親も息子もチューブに繋がれてお別れするよりも、ずっといい。…しかし…やはり、フェロー(←当時)の一存で、承諾書に署名もないのに勝手に延命装置をはずすのは…普通に考えたらダメだよね…。

緋山『その時私は、患者と家族に近づき過ぎて、キャリアを失いかけた。おかげで随分遠回りもした。…でもその時、ある先生に言われたの。遠回りする事で見える景色もあるって。……名取…人それぞれでいいんだと思う。どんな景色が見えるかは…』

じっと考え込む名取。そして

名取『俺にもやらせてもらっていいですか』

そしてこのブログの冒頭の大ちゃんのシーンだ。

名取『ありがとう…君のおかげで6人が生きる…君はこんな言葉いらないかもしれないけど…』f:id:hirunekotan:20170823175819j:image

  不慮の事故で命を終えなければならなかった少年には…どんな言葉も虚しいよね。名取先生の言うとおり『こんな言葉はいらない』…名取先生、ちゃんと分かっているじゃない。

  このシーン、すごく良かった。音楽も2人のセリフのトーンも…なんか神々しい感じすらしたな。

 

誰かが死に誰かが生きる

息子さんの移植の順番を待っている橘先生(椎名桔平)…今回は2番目だったそうで…辛いねぇ。

橘先生と、息子の優輔くんの主治医井上先生(滝藤賢一)の会話もズシンときた。滝藤賢一はホントに演技が上手いな…

橘『実は見たの初めてなんだ…臓器の摘出手術…。あんなに大勢の医者がやってきて…少年の身体から何もかも持っていくんだなぁ。…なんなんだって思うよ』

  息子の移植を待っているドクターである橘先生が摘出手術を見るのが初めてと言ったのは少し意外だった。移植される臓器が生きていた人間から摘出されるって、あたりまえの事だけれど、目の当たりにしないと実感がわかないことかもしれない。息子が生きるということは、誰かの命が無くなるということなんだって実感しちゃったんだね。

井上『山口匠くんは、誰かの一部になって生き続ける……綺麗事だよな。ただ誰かが死に誰かが生きる。それが移植医療だ。匠くんは臓器提供者になるために生きてきたわけじゃない。…でも彼の死で、日本中の10歳代から60歳代までの6人の命が救われる。…6人の命だ。すごい事だと俺は思う』

  井上先生のセリフ『匠くんは臓器提供者になるために生きてきたわけじゃない』…そうだよ。自分の人生を生きてきたんだ。なんだか、匠くんとウチの高校生の子どもたちが被ってしまって、見ていて辛かった。

 

色々考えるなぁ…

  子どもたちがもし不慮の事故に遭い、不幸にも脳死になったとして、ドナーカードで移植提供を意思表示していたとしても…同意できる自信がない。

   誰かの命を救えるのだとしても、自分の子どもの命が無くなるのだ。どちらにしても無くなる命なのだけど、移植のために心臓を止められるかな?内臓が空っぽで天国に送れるかな?自分はわりと利己主義なんだなぁと気づいた。

  …だけど、自分が脳死になった場合…臓器提供するのは構わないな。どうせ助からないのなら…誰かの命が助かるなら…。うん。

 

  2日経ってもまだ、考えさせられるなぁ。大ちゃん、すごいドラマに出ているんだと改めて思う!